車両入替されてない!?示談担当者(私)の大失敗。
今回は私の母親の「車両入替」にまつわる大失敗のお話です。
損保勤務の私がついていながら、なんともお恥ずかしい顛末ですが、笑わずに読んでくださいね。
車両入替って?
その前に車両入替についてご説明します。
車両入替とは、自動車を買い替えたりもらったりした時に、契約している自動車保険の契約を新しい自動車に変更することを言います。
代理店系損保の場合は、代理店さんに車検証を送ると手続きをしてくれます。
通販系はカスタマーセンターに連絡する、もしくはインターネットで手続き可能です。
きちんと車両入替をしておかないと、新しい車で事故を起こした時に補償されなくなります。
忘れずに手続きをしましょう。
といいながら私は大失敗したのですが…。
それではお読み下さい、私の大失敗エピソードです。
車両入替したはずができていなかった!?
さて、これは私の母のお話です。
母は去年新車を購入しました。
長年乗っていたカローラとお別れして、ラパンに乗り換えたのです。
新車を購入したら保険の見直しが必要です(『自動車保険を見直すタイミング』でお話ししましたね)。
母は私に補償内容について相談してきたので、「普通車から軽自動車になって保険料が安くなるから、その分補償を手厚くしよう」とアドバイスしました。
車両保険を一般条件にして、人身傷害保険は車外補償もつけて…と、私なりに考えたパーフェクト保険です((^ー^* )フフ♪)
母は付き合いで代理店系損保で加入しているので、代理店さんに私が指示した内容で補償の見直しをファックスでお願いしました。
もちろん車両入替のために必要な車検証もファックスして、車両入替も申し込みました。
私が一緒にファックスをしたので、間違いありません。
代理店さんは快諾してくれて手続きをし、10日後に保険会社から手続き完了の通知が届きました。
母から「契約変更の通知が届いたよ。車両保険も一般になったって書いてあるよ」と電話で連絡があったので私は「これですべてばっちり」と思ったのです。
ところが実はこの時、車両入替だけができていませんでした。
補償内容は変更されたのですが、車両入替だけ忘れられていたのです。
この時にすぐに気付けばよかったのですが、契約変更の通知を私が確認していなかったので気付きようがありません。
せめて通知に書いてある内容を電話ですべて確認すればよかった…。
今思えば本当におばかでした。
半年後に発覚!無保険状態だった!
私たちが、車両入替ができていなかったことに気付いたのはそれから半年後です。
母の保険の契約更改の時期になり保険会社から「契約更新のお知らせ」が届いた時に、私が気付きました。
契約更新のお知らせには、契約車両や現在の補償内容、オススメの補償内容などが印刷されています。
母からそれを見せてもらって契約内容を見直していたところふと、契約車両欄が目に映りました。
なんと「契約車両:カローラ」と書いてあったのです。
母はカローラからラパンに乗り換えました。
なのにカローラのまま。
これは車両入替の手続き漏れです。
私「お母さん、あの時代理店さんに車検証ファックスしたよね?」
母「したよ。ファックスで『受信した、手続きする』って代理店さんから送られてきたもん」
私「だよね。けど車両入替できていないよ?ずっとカローラのままだったみたい」
母「えぇぇぇ!??」
私「その時のファックス取ってある?」
母「あるよ。保険のファイルに入ってる(私のアドバイスにより代理店さんや保険会社とのやりとりは全部ファイリングしてあります)」
私はすぐに母の保険ファイルを確認したところ、代理店さんが「補償内容と車検証、受け取りました。車両入替と変更手続きをしておきます」と送ってきたファックスがつづられていました。
それを見てひと安心した反面、代理店さんが少し気の毒になりました。
保険会社から契約変更のお知らせが届いた時にしっかり確認していればすぐに気づけたので、母サイド…ひいては私にも落ち度はありますが、どうみても代理店さんの手続き漏れです。
こういう手続き漏れは、代理店さんの成績に関わります。
私がファイルを見ている後ろで母は激怒しています。
私の母はこういう時にすぐに怒ってしまう性格の持ち主です。
母が事故を起こした時の担当者にだけはなりたくない、と常日頃から思っていたほど…。
案の定、激昂していました。
母「ひどいじゃない!カローラの保険料ってラパンより高いでしょ?それにたくさん補償つけたら保険料高くなってたんじゃないの!?半年よ!半年も払い続けてたの?それに事故を起こしたらどうしてくれてたのよ。考えただけでぞっとする!代理店に電話してやる!!」
私「ちょっと落ち着いてよ。ちゃんと確認しなかったこっちも悪いんだから怒らないでよ。事故もなかったんだし、勉強代だと思って諦めよう。ごめんね私が悪かったよ」
母「あんたもちゃんと見てくれればよかったから悪いけどもっと悪いのは代理店でしょ!?なんのために高い保険料の大手損保に入ってると思ってるの!」
おっしゃる通りなのですが、損保に勤務していた私からすると、いくら保険会社が悪くてもクレーマーのような態度は取って欲しくないものです。
誰だってミスはありますから。
私「私が代理店さんに電話するね。すぐに車両入替してもらって払いすぎた保険料はどうなるのか聞いてみるよ」
母「フンガー!」
母はブツブツと怒っていますが、その怒りをぶつけられたら代理店さんは大変です。
私は代理店さんに恐る恐る電話をしました。
私「あのお、結城の娘ですけど実は車両入替の手続きができてなかったみたいで・・」
代理店さん「えっ!?車両入替なんてお願いされてましたっけ?補償内容に変更だけですよね?」
私(あらまあ、忘れていたのね)「いえいえ、ファックスで車両入替の手続きもしておきますって代理店さんから送られてきてましたよ」
代理店さん「そうでしたっけ?確かに契約変更は受け付けましたけど」
私(明らかにミスしているのに信じないとは・・)「こっちに代理店さんから送られてきたファックスもあるんです。よかったらファックスしますか?」
代理店さん「じゃあお願いします」
私がファックスをすると、すぐに代理店さんから電話がかかってきました。
代理店さん「申し訳ありません!こちらのミスです。す、すみません、すぐにお伺いします!」
私(さっきとはえらい変わりようね)「わかりました、お願いします」
この時、母が電話をしなくてよかった、と心から思いました。
怒り狂った母がこの代理店さんの態度を聞いたら、きっと噴火してしまい話が大きくなってしまうでしょう。
その後代理店さんは上司を連れて実家にやってきて、ことの顛末を確認し平謝りしました。
支払いすぎた保険料は保険会社から返金されることになり、無事解決です。
と、円満解決したように見えますが、おそらく代理店さんにはかなりの処罰が降ったと思います。
それを考えると胸が痛みました。
もちろん代理店さんが手続きをしておけばよかったのですが、私が付いていながら変更手続きの完了を確認できなかったのは痛恨の極みです。
みなさんも契約内容を変更した時は、変更が反映されているかどうかを「自分の目で」しっかりと確認してください。
確認の仕方がわからなければカスタマーセンターに連絡をしましょう。
私がそれ以降、契約変更をする度に蛍光マーカーでマーキングしながらチェックしているのは言うまでもありません…。
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