保険会社の対応を向上させて有利に交渉を進める3つのポイント
保険会社との交渉って、決して楽しいものではありませんよね。
ちょっとした担当者の一言、態度が気になります。
もう少し丁寧に話してくれないかな、わかりやすく説明して欲しいな、その示談内容は妥当なのかなあ?そう思っている方は多いはず。
そこでおすすめなのが「ソフトな物腰」で対応をすること。
クレームを連発する訳でも、無理な要求をする訳でもありません。
その代わり、要所要所でこれからご紹介するテクニックを使ってみてください。
保険会社の担当者を怒らせることも、自分が不快な思いをすることがかなり減ってくるはずです。
専門用語はその場で質問
初回の電話から、保険会社の担当者は専門用語を使ってきます。
担当者からすれば専門用語という認識なく使っているのですが、被害者さんからすれば初めて聞く言葉ばかり。
それに圧倒されて不快な思いをする人は少なくありません。
そこで、担当者が専門用語を口にしたら、柔らかい口調で質問してみましょう。
例えば人身担当者が「慰謝料」という言葉を口にしたら、「慰謝料ってどういうものなのでしょうか?私の場合はどういう計算方法なのでしょうか」と質問します。
(慰謝料については「慰謝料と賠償金って何が違うの?」をご覧ください。)
「過失相殺」と言われたら具体的な割合や根拠を聞いてみましょう。
その都度聞かれることで担当者は「この人ちょっと細かいなあ」と認識します。
担当者は気さくないい人よりも、細い人に対しては念入りに準備して交渉に当たりますし、言動にも細心の注意を払います。
さらに物腰の柔らかさがプラスされるとより効果的です。
物腰が柔らかいけど、色々と細かいところが気になる人だなと思ったら、より真摯に対応をしよう という気持ちになるものです。
担当者も人間。
怖い人より優しい人、威圧的な人より腰が低い人のほうが好感が持てますので一生懸命対応してあげようとい気分になります。
「事故の被害者なのに、そこまで気を使わなきゃいけないものなの?」と思うかもしれませんが、たった数分間の電話の対応だけでこれからの交渉の態度や、示談内容にまで好影響が及ぶのですから試してみることをおすすめします。
保険会社の主張する根拠は書面かメールで送ってもらおう
人身対応でも物損対応でも、保険会社は慰謝料(人身のみ)や過失割合を提示してきます。
(過失割合の詳細については「過失割合って何?」をご覧ください。)
その際には必ず、根拠を電話以外の方法で送ってもらうようにお願いしましょう。
「過失割合は9:1です」と言われたら、「難しいことはよく分からないので、何か分かりやすい書類を送ってもらえないでしょうか?」と聞いてみてください。
そう言われたら、保険会社は過失割合のサバを読むことはできません。
慰謝料だって、不当に低い額は提示できません。
示談担当者の全員が過失割合のサバを読んだり、慰謝料を低く提示したりしている訳ではありませんが、保険会社に有利な条件を提示する場合があるのです。
しかし、「書面を送って欲しい」と言われると間違ったことは言えませんよね。
こうすることで、今後の交渉の内容も正当なものになり不利益を被る可能性は格段に下がります。
肝心な交渉はICレコーダーで録音(宣言だけでもオッケー)
もっと効果があるのが「録音宣言」です。
「私は素人だから難しいことはよく分からないので、録音させてもらってもいいですか?」と聞いてみましょう。
実際には録音しなくてもオッケーです。
それだけで担当者は不用意なことや、いらっとするようなこと、サバを読んだようなことは言わなくなります。
まとめ
これらの方法は、本当は真面目に神経質そうな態度で言えばより効果的ですが、やりすぎると担当者が強く反発し過失割合や慰謝料などの担当者の裁量でどうにかなるところも、譲られなくなる危険性をはらんでいます。
だから、この3つのポイントを試すときは「人が良さそうな雰囲気」が大切です。
良い人なんだけど、細いところが気になるんだね、と担当者に思われれば完璧です。
担当者はあなたのために一生懸命より良い示談内容を提示しようと頑張ってくれるはずです。
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