「自分の保険会社」と「相手の保険会社」が同じだったら、交渉がなあなあになるの?
保険会社の合併が進み、「自分の保険会社と相手の保険会社が同じだった」というケースが急増しました。
同じ保険会社同士での過失割合の交渉ってなんとなく、「適当に済まされそう」って思いませんか?
結論から先に言いますと、他の保険会社との交渉と同じようにちゃんと行います。
では早速私の経験からお話ししたいと思います。
同じ保険会社だけど拠点が違う場合
保険会社同士で交渉をするといえば、過失割合の交渉です。
(過失割合の詳細は「過失割合って何?」をご覧ください。)
交渉相手が同じ保険会社だと気が緩むのか、というとそうでもありません。
まず、同じ保険会社でも拠点が違えば、ほぼ「同じ会社」という仲間意識が生まれません。
研修などで一緒になったことがあれば少しは打ち解けるかもしれませんが、そうでなければ他の会社の担当者と話すような距離感です。
過失割合で揉めてしまった時は、他の保険会社の担当者と交渉する時と同様に電話口で軽い喧嘩状態になることもあります。
相手の担当が別拠点だったら、まずなあなあにはならないのでご安心ください。
同じ保険会社で拠点が同じ場合
同じ保険会社、同じ拠点だと絶対になあなあになりそうですが、意外とそんなことはありません。
むしろ書類のやりとりがスムーズにできたり、お互いのお客様の意思の確認をすぐに取れたり、と事故の解決が早くなる傾向にあります。
私の経験では通常1ヶ月かかる事故なら2、3週間で解決できるぐらいです。
「それはどちらかのお客さんが無理やり丸め込まれているからでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
まず、なあなあにならないために、同じ担当者が同じ事故を担当することはありません。
担当は別にしてもらえます。
担当が別ならなあなあにはまずできません。
その理由は以下の通りです。
同じサービスセンター(拠点)で働いている人たちには、普通の会社と同じく仲が良い人悪い人、がいます。
仲が悪い人と当たれば、他の保険会社の担当者と交渉する時同様、手心も加えませんし、真っ向勝負です。
では、仲が良い人は?というとお互いの契約者の意向を確認した上で公平な過失割合で解決しようと頑張ります。
合併前の会社が違う、という人はやっぱり合併してからも心に壁があるので、適当に済ませよう、なんていう雰囲気にはなりません。
さらに、上司もなあなあな解決をしないように目を光らせているので、どちらのお客様にも不利になるようなことはできないのです。
そもそも「揉めるのが面倒だから適当に話をつけて解決したいなあ」という悪い気持ちが担当者の心に芽生えたとしても、お客さまの意思を無視して解決することは不可能ですので、なあなあにしたくたってできません。
まとめ
結局、同じ保険会社でも違う保険会社でも、私たち担当者はお客さまのご意向をまず優先させます。
そして公正な過失割合で解決しようと努力します。
相手が同じ保険会社であろうと違う保険会社であろうと、その姿勢は変わりません。
同じ保険会社であれば、個人情報の関係で煩雑になりがちな事務手続きが簡単になるでしょう。
(他の保険会社にファックス1枚を送る際は2人でチェックしなければならない、などの細かい事務ルールがあります)
そのため、解決までの時間が短縮されるかな? というのが、私の経験から得られた結論です。
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