玉突き事故の場合、過失割合はどうなるの?
行楽や帰省、雪のシーズンになると玉突き事故のニュースをよく耳にしますよね。
私たちはそのニュースを聞くたびに「担当者は大変そう」と心配するものです。
玉突き事故は関係者が多いので、担当者は朝から大忙しになってしまいます。
しかし、それだけではありません。
過失割合で揉める玉突き事故も少なくないのです。
ここでは玉突き事故の過失割合について詳しくご説明します。
玉突き事故って何?
玉突き事故の過失割合を説明する前に、そもそも玉突き事故って何?というとろから解説しますね。
「玉突き事故」とは原則としては「停止もしくは走行している車列の最後尾の車に追突し、次々に追突するもの」です。
この図で解説すると、走行中の赤い車が一番後ろの緑の車に接触後、緑の車がその衝撃で黄色の車に、そして黄色の車が青色の車に衝突します。
赤→緑→黄→青という順番です。
これが「玉突き事故」です。
玉突き事故は何台連なっていても、「1事故」としてカウントします。
実はニュースで「玉突き事故」と呼ばれているものの中には「多重事故」が含まれていることがあります。
多重事故にもいろいろありますが、玉突き事故と混同されるのは、「なんらかの理由で停止している車や車列に、後続車両が次々と衝突する事故」です。
一番シンプルな多重事故がこちらです。
玉突き事故とはぶつかる順番が逆になります。
黄色が青色の車に接触、その後に緑色が接触、最後に赤色が接触します。
この場合は「追突事故が3個」という捉え方になります。
過失割合
それではこれらの状況を踏まえた上で過失割合を解説していきます。
まずは玉突き事故の過失割合です。
この場合、『赤色の走行中の車の過失割合が100%、青、黄、緑の車の過失割合は0%です。』
もし、緑色の車が意味もなく急ブレーキを踏んだせいで事故が起きてしまった場合は、赤70%:緑30%という過失割合になります。
青色と黄色の車の修理代は、それぞれを赤と緑の車が自分の過失割合に応じて負担します。
では多重事故の過失割合は?というと千差万別ですので先ほどご紹介したシンプルな多重事故の例をご紹介します。
この事故が高速道路上で発生したとします。
先頭の青色の車が故障が原因で停止していたところに次々と後続車が接触しました。
この場合、「3つの事故」に分けて考えます。
まず「青色の車と黄色の車」の場合、『青40:黄60』となります。
青の車は黄色の車のフロント部分の修理代の40%を負担します。
次は「黄と緑の車」です。
『黄40:緑60』となります。
緑色の車は黄色の車の後ろの部分の修理代を60%、黄色の車は緑色の車のフロント部分の修理代を40%負担することになります。
「緑と赤の車」も同様です。
多重事故の場合は事故ごとに過失割合が異なるケースが多く、これはほんの一例で一番シンプルなタイプです。
「玉突き事故」と「多重事故」を一緒だと思ってなぁ。
玉突き事故は一番後ろが過失100%ってことでわかりやすいけど、多重の場合は複雑ですね。
そうなの。
多重事故の場合は絡む車の台数が多ければ多いほど事故の件数が増えるから、解決するまでに時間がかかるわ。
ちなみに私が経験した多重事故の最大車数は14台で、解決までに3年かかったの。
14台! 3年も!
それは大変でしたね・・・。
多重事故には巻き込まれたくないな。。
そうね。
普段から車間距離をしっかりとっていれば、多重事故は防げるわ。
それでは今日も安全運転で!
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