弁護士は個人事務所より大手の方が強いの?
交通事故の示談交渉を弁護士に依頼する場合、弁護士事務所には大手事務所と個人事務所があります。
大手事務所とは、全国的に支店を展開していて、大々的にCMを流したりしていて、弁護士の数も事務員の数も多い事務所です。
個人事務所とは、地元で1軒のみで営業をしていて、特に有名では無い普通の弁護士事務所のことです。
弁護士の数は1人のこともありますが、複数いることもあります。
ただし、大手ほど多くの弁護士や事務員が在籍しているわけではありません。
このような大手事務所と個人事務所のどちらに交通事故を依頼する方が有利になるのでしょうか。
個人事務所より大手事務所の方が強いと思われていることもありますが、本当にそう言えるのか、以下では大手事務所と個人事務所のそれぞれのメリットデメリットを比較して見ましょう。
大手事務所のメリット
まずは、大手事務所のメリットを確認します。
どのような事務所かわかりやすい
大手事務所のメリットとしては、その事務所がどのような事務所かがわかりやすいことがあります。
大手事務所は多くのテレビCMやラジオCM、ホームページや電車広告などを出しています。
よって、どのような事件に力を入れているのかがわかりやすいですし、利用者による評判なども調べやすいです。
今までの交通事故に関する実績や、書籍執筆の有無などもわかりやすいです。
大手事務所に依頼した場合に、まったく交通事故についてほとんど扱ったことがない弁護士に当たる可能性は低いです。
全国対応している
大手事務所は全国対応していることが多いです。
全国対応しているため、全国どこの地域に住んでいても弁護士に依頼することが出来ます。
たとえば、田舎で弁護士過疎の地域で、近くに弁護士事務所が1軒もない場合などに役立ちます。
事務員の数が多く、機動力がある
大手事務所は、弁護士の数も事務員の数も多いです。
このことによって、事件への対応能力が高いです。
交通事故では機械的に処理すべき事務作業もありますが、事務員が多いとそのような作業が滞りなく行われます。
このように、事務員の数が多く機動力がある点も大手事務所の強みです。
費用がわかりやすい
大手事務所の場合、費用がわかりやすいことが多いです。
大々的にホームページで宣伝しているので、費用が事前に把握しやすいです。
追加費用などがとられることがあっても、広告内容とあまりにかけ離れた内容ではないことが普通です。
ただし、どちらにしても依頼をする際には、事前にしっかりかかる費用の内容を確認しておく必要はあります。
大手事務所のデメリット
大手事務所には、デメリットもあります。以下で順番に確認しましょう。
対応が雑なケースがある
大手事務所の場合、対応が雑なケースがあります。大手事務所は、大量の事件を同時にさばいているので、一つ一つの事件にきめ細かく丁寧に対応することが難しいからです。
依頼者が連絡をしても返信は少し遅れることがあったり、弁護士が忙しくてなかなかつながらないことなどもあります。
相談事があっても、あまり丁寧に教えてくれないこともあります。
事務所が遠方のケースがある
大手事務所の場合、事務所の場所が遠方で通いにくいことがあります。
交通事故事件では、比較的しょっちゅう弁護士との打ち合わせが必要になります。
示談交渉における対応や、資料の送付、今後の方針の打ち合わせなどがあります。
しかし、たとえば、地元に事務所があっても全国対応の少し遠い事務所に依頼することがあります。
その場合、事務所が遠いのでこのような打ち合わせが必要な際に、いちいち時間と交通費がかかって、依頼者の負担になります。
個人事務所のメリット
弁護士事務所の中でも、個人事務所の強みはどのような点にあるのでしょうか。
以下では、個人事務所のメリットについて、順番に確認してみましょう。
きめ細かい対応をしてもらえる
個人事務所では、地元に根付いて昔から営業している事務所が多いです。
また、個人では対応出来る人数や件数に限度があるので、比較的余裕をもって事件を受けています。
よって、個人事務所では、比較的丁寧に1つ1つの事件に取り組んでくれることが多いです。
たとえば、依頼者が連絡を入れるとすぐに返信があったり、依頼者の都合に合わせて早目に打ち合わせの時間をとってくれたりします。
このように丁寧に対応してもらえると、依頼者はとても安心しますし、手続きもスムーズにすすみます。
地元に事務所がある
個人事務所は、依頼者の地元に事務所があることが多いです。
そのため、弁護士との打ち合わせなどがある場合、依頼者は弁護士事務所に通いやすいです。
自宅や会社の近くに事務所があるので、会社帰りに事務所に寄って帰ることも可能です。
地元の事務所に依頼すると、依頼者の負担が減るケースがあります。
良い弁護士が見つかると非常に心強い
地元の事務所にはいろいろな事務所がありますが、非常に丁寧に応対してくれて、きめ細かい対応が受けられる良い弁護士がいます。
このように良い弁護士が見つかると、依頼者としては非常に心強くメリットがあります。
ただし、全員がそのような良い弁護士というわけではないので注意が必要です。
個人事務所のデメリット
個人事務所は良い面ばかりではありません。
以下では、個人事務所にありがちなデメリットを見てみましょう。
どのような弁護士かわかりにくい
個人事務所では、その弁護士がどのような弁護士か外からではわかりにくいデメリットがあります。
大手事務所のように大々的にCMを打っているわけではないので、どのような実績がある弁護士なのかもわかりにくいですし、依頼者による評判などもないことが多いです。
もしかして、ほとんど交通事故の実績がなかったり、普段は交通事故の取り扱いをしていない弁護士かも知れません。
そのような弁護士に依頼してしまうと、示談交渉で不利になりがちです。
実際に行って依頼してみるまでどのような弁護士かわからないので、依頼者にとっては不安な一面があります。
費用がまちまち
個人事務所の場合、その事務所によって費用がまちまちでわかりにくいデメリットがあります。
個人事務所では、大手事務所のように、わかりやすく一律の料金を広告に出していないことが多いです。
費用を確認するには、事務所に行って個別に面談をして、その際かその後に見積もりを出してもらうことになります。
中には、とんでもなく高額な費用がかかったり、追加費用がかかる事務所もあります。
結論
大手事務所と個人事務所のどちらが交通事故に強いのか、それは難しい問題です。
上記のように、両者それぞれにメリットデメリットがあります。
両者それぞれについて特徴はありますが、「大手」だから必ずしも「個人」より良いということは言えませんし、逆を言うことも出来ません。
その依頼者の置かれた状況と依頼者の考え方、好みやケースなどによって、適切な事務所を選択していくことが大切です。
その際、上記の大手事務所と個人事務所の特徴を踏まえて判断すると良いでしょう。
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