弁護士のやる気を引き出す方法

男性弁護士

交通事故に遭った場合、示談交渉を弁護士に依頼することが多いですが、せっかく依頼するのですから、弁護士にはやる気を出してもらいたいものです。

同じ交通事故案件でも、弁護士がやる気を出して精力的に取り組むか、やる気にならずに適当に取り組むかによって、結果に大きな差が出てくることになります。

たとえば、弁護士がその事件にやる気になっていれば、相手方保険会社との間で争いになっている事項についても、弁護士が時間をかけてしっかり調査をして、こちら側が有利になる証拠や資料を集めてくれる可能性が高いです。

反対に、弁護士にやる気がなければ、相手方保険会社のいいなりになって、不利な条件のまま示談を成立させてしまうかもしれません。

そこで、弁護士に示談交渉を依頼する場合には、やる気を出して精力的に取り組んでもらう必要があります。

弁護士にやる気になってもらったら、示談交渉自体が有利にすすむことがあるのです。

依頼者の対応が丁寧

弁護士にやる気になってもらうには、どのような方法があるのでしょうか。

弁護士は、法律のプロとして専門家としての対応をしているので、基本的にはどのような依頼者にも同じように対応すると思われています。

しかし、弁護士も人の子です。

よって、依頼者が丁寧な対応をしてくれると、弁護士も気持ちよく対応して やる気になります。

たとえば、弁護士から連絡があったらすぐに電話に出たり、そのときすぐには出られなくてもその日中に折り返すようにするなどです。

打ち合わせの連絡があったら、なるべく弁護士の都合に合わせて早めに事務所に行きます。

また、送ってほしい資料などがあると言われたら、すぐに送ることです。

依頼者が一生懸命な事案

弁護士がやる気を出す場合には、依頼者の事件に対する態度も関わります。

依頼者の中には、弁護士に事件を依頼したら安心してしまうのか、その後ほとんど連絡をしなくなって放置してしまう人がいます。

弁護士が連絡を入れても適当な応対しかしない人もいます。

これでは、弁護士もなかなかやる気になれません。

そうではなく、自分から積極的に事故のことに関心を持って、いろいろな希望や提案をしてきたり、自分なりに資料などを集めて弁護士に提案や連絡をしてくる依頼者の場合、弁護士もやる気になるものです。

依頼者が一生懸命の場合、弁護士も同じように「何とかしてあげなければ」と感じるものだからです。

依頼者に同情すべき事案

交通事故案件の依頼者にはいろいろな人がいますが、交通事故の事件の内容もいろいろです。

同じ交通事故と一言で言っても、軽い怪我をしただけで済んで、通院が1ヶ月もないケースもありますし、片足が不自由になるなどの重大な後遺障害が残る事案もあります。

また、同じ傷害を負った場合でも、その依頼者のおかれている立場はさまざまです。

独身者で、家族もいない人もいますが、妻子を抱えた一家の大黒柱であることもあります。

たとえば、交通事故で入院や通院が必要になり、身体も不自由になったのでそれまでのように働けなくなり、会社での給料や地位が下げられるケースもあります。

シングルマザーでがんばっていた女性が交通事故に遭い、子どもと一緒にこの先どうやって生活していこうかと悩んでいるようなケースもあります。

このように、依頼者に同情すべき事案の場合には、弁護士はやる気になりやすいです。

やはり、弁護士も人の子なので、同情すべき人は助けてあげたいと願うからです。

もちろんそうでない人の事件も同じようにきちんと対応しますが、気持ち的には同情すべき事案においては「この事件だけは必ず勝ちたい」などと考えていたりします。

加害者が悪質

交通事故の当事者がいろいろなのは、何も弁護士の依頼者側だけではありません。

交通事故の相手方にもいろいろな人がいます。

通常、弁護士に示談交渉を依頼する場合、相手方が加入している任意保険会社が相手になるので、相手方本人と直接話し合うことはあまりありません。

ただ、相手方が無保険の場合などには、相手方と直接話し合うこともあります。

自転車同士の事故などでも、相手方に保険会社がついていないことが多いです。

このような場合、相手方が悪質なケースがあります。

たとえば、こちらが話し合いを持ちかけても全く応じようとしない人もいますし、「お前の方が一方的に悪い!俺は100%正しい!」などと言って話にならない人もいます。

これで、本当にその事故の態様が、こちら側に過失が大きい場合などであれば仕方がありませんが、そうではなく相手方の過失が大きそうな事案でも、平気でこちら側を怒鳴りつけてくるような場合もあります。

このように、相手方が悪質な場合には、弁護士は何とかして相手をやり込めてやろうと思うことがあります。

弁護士が身の危険を感じるほどの場合はともかくとして、相手方が悪質な場合にも、弁護士はやる気を出しやすいです。


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