交通事故を起こしやすい人ってどんな人?
示談交渉人をやっていると、何度も交通事故を起こす常連さんに出会います。
常連さんは色々な種類の事故を頻繁に引き起こすのです。
1つの事故が解決する前に、次の事故を起こしてしまう猛者もいます。
彼らほどではないけれど、20年間保険に入っているのに10等級、という人もいます。
普通であれば20等級かそれに近いところまで等級が進んでいるはずなのに、コンスタントに事故を起こすのでなかなか等級が高くならないのです。
そんな困った常連さんたちにはある程度の似た傾向があります。
ここでは、私が発見した事故を起こしやすい人の特徴をご紹介しますね。
超高齢者(80歳以上)
高齢者の交通事故は年々増加しています。
私が住んでいる地方では交通事故の6割が60歳以上の高齢者という統計が発表されていました。
しかし、私の体感では60代はまだまだ大丈夫です。
危険なのが80歳オーバーのお年寄です。
いくら車が必須の地域でも80歳を越えると多くの方が車の運転を止めますが、運転に自信がある一部のお年寄りは80歳を超えてもハンドルを握り続けます。
80歳を超えても運転し続ける方の多くが、自分の運動神経や判断能力の衰えに自覚がないので、若い頃には思いもよらなかった事故を起こすことが多々あります。
私が出会った事故常連さんの約半分が80歳以上の超高齢者さんです。
一番の高齢は95歳のおばあちゃんでした。
おばあちゃんは自分で事故報告をしてきていたのに、こちらが担当の挨拶の電話をする頃には事故を起こしたことすら忘れている状態でした。
さすがに、3回目の事故を起こした時にご家族が車を取り上げたそうです。
他にも、毎年事故報告をしてくるんだけど、車が傷だらけでいつ事故を起こしたのか分からない、という89歳のおじいちゃんもいました。
超高齢者の事故は、本人たちよりも周りの家族が運転しなくても良いような環境を整えてあげなければ、減らない気がします。
人の話を聞かない人
超高齢者以外の事故多発者全員に共通すること、それは「人の話を全く聞かない人」です。
事故の状況や過失割合など私たちがいろいろ説明をしても全く頭には入っていないようで、同じことを繰り返し言ったり、全然違う話をしはじめたりします。
大体の人がこちらの言うことを遮って自分の言いたいことを言い、話が続きません。
はたまた、おとなしくお話を聞いてくれているな、と思って安心していると、後から全く同じ質問をされて愕然とすることもあります。
具体的にはこんな感じです。
私「◯◯様、今回の車の修理代は30万円ですがどちらにお支払すればよいですか?修理工場さんに支払ってもよいですか?」
常連さん「本当に今回はびっくりしたよね。ちょっとぶつけただけであんなにへこむんだからね」
私「そうですよね。驚きましたね。◯◯様、修理代は修理工場にお支払させていただいてよろしいですか?」
常連さん「ああ、いいよ、そうして」
私「かしこまりました」
・・・3日後
常連さん「ねえ、私の車の修理代いつ支払ってくれるの?」
私「先日確認させていただいて修理工場さんにお支払しましたよ」
常連さん「はあ?何言ってんの。そんなの聞いてないよ」
私「・・・」
みなさんこんな感じなので、結構疲れます。
周りの状況を把握できない人
これは超高齢者にもそうでない常連さんにも共通するのですが、事故の状況を確認しようと思っても詳しい事故状況を言うことができません。
私「◯◯様、今回の事故は◯◯様が交差点で一時停止をせずに走っていたところお相手とぶつかってしまったと聞いていますが、詳しい状況をお聞かせいただけますか?」
常連さん「うーん。なんか、よくわからないんだよね。気付いたらぶつかってたんだよ。こっちに一時停止があったの?ないと思うよ」
私「現場を確認したら一時停止の標識があったんです」
常連さん「なんでぶつかったんだろうねえ。こっちには一時停止なんてなかったよ。気付いたらぶつかってたんだよ」
私「そうでしたか。では一度現場で事故状況を詳しく教えてくださいませんか?」
事故状況を確認するだけで一苦労です。
こういう方はおそらく運転する時にほとんど周りを見ていないのです。
現場で状況を確認していても、自分の真正面の状況しか記憶に残っていません。
免許の更新は問題なくできているので目の機能が劣っている訳ではなく、周りを見る意識が少ないのかなあ、と思いました。
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