交通事故に遭った時、最初に謝ったら不利になるって本当?

これは半分本当で、半分嘘です。

示談で不利になることはありませんが、「謝らないと罪が重くなるケース」と「謝ったがために揉めてしまうケース」があります。

謝罪すべきケース

謝罪すべきケース

自分の過失が100%という場合(追突事故や信号無視、駐車中の車にぶつけたなど)、事故後、現場で丁寧に謝罪をしましょう。

特に被害者さんにお怪我がある場合は一般常識の範囲内で、お詫びの品(菓子折り程度)を後日改めて手渡すのがベストです。

こういう場合の菓子折りって、どんなのがいいんですか?

その地域で「良いお菓子」とされているものがいいわ。

相場は3000円から5000円ぐらいね。

事故後に気が動転してしまい、警察や保険会社、勤務先に連絡するのにいっぱいいっぱいになってしまい被害者さんへの対応がおざなりになってしまう加害者さんがいます。

そんな対応をしてしまうと被害者さんはとても気分を害され、簡単に示談に応じてくれなくなります。

怪我をしているのであれば、「加害者さんへの厳罰を願います」と警察や検察に申し出ることもあります。

示談ができないだけではなく、免許の点数や罰金にも関わってきますので、お詫びは丁寧すぎるほどしてあげてください。

謝罪に伺いたいのに拒否されたり、電話を無視された場合はどうしたらいいですか?

そういう場合は自分の保険の担当者に間に入ってもらって、謝罪に伺いたい旨を伝えてもらうのが良いと思うわ。

初めはそれでも断られるかもしれないけど、時間が経てば相手の気持ちも落ち着いてきて謝罪に応じてくれる事もあるから。

その時は担当者にお願いして、一緒に謝罪しに行ってもらうのがいいわね。

ただし、加害者に金銭を渡すのは絶対NGです。

万が一金銭を渡してしまった場合、その後も何度も金銭を要求されるケースがあります。

被害者さんが法律的には認められない損害賠償請求をしてきて保険会社が断った場合、一度金銭を渡していると「加害者さんに直接請求する」という行動に出る被害者さんがいらっしゃるのです。

そうなると弁護士を間に入れて交渉をすることにもなりかねず、お互いに気持ちよく示談をすることができません。

後々のトラブルを防止するためにも金銭だけは渡さないようにしてください。

相手が金銭を要求してきたらどうしたらいいですか?

「慰謝料は保険から支払われますので」とか「お金のことは保険会社に任せてあるので」と言ってその場は切り抜けた方がいいわ。

はっきり言えない場合は「ちょっと確認して折り返します」でも大丈夫。

担当者に報告したら、その後の対応はお任せしましょう。

謝罪をすると示談交渉が難しくなるかもしれないケース

示談交渉が難しくなるケース

それはお互いに過失がある事故です

交差点での出会い頭の接触、進路変更時の接触、などの場合あきらかに過失割合が大きいと想定される方は現場で「すいませんでした、申し訳ございません」と謝ることが少なくありません。

また、相手にも過失割合が発生するとは全く思わずに「全部こちらが悪いですよね、申し訳ありませんでした」と謝罪してしまう方もいらっしゃいます。

どちらのケースも、謝罪したことで示談交渉が困難になってしまう危険性があります。

過失割合が少ない方は「あの時謝られたから私は全然悪くないです」と勘違いしてしまい、自分の過失を認めようとしない場合が多いのです。

一度頑なにそう思ってしまうと、いくら保険会社がお話をしてもご理解いただけません。

「加害者から発言を撤回されなければ納得しません」とおっしゃる方も珍しくありません。

私個人としては、現場でお互いが気遣いあって謝罪することはむしろ良いことだなあと思うのですが、その発言を逆手にとって交渉を有利に運ぼうとする方も中にはいらっしゃるので、不用意に謝罪をすることは避けた方が懸命です。

その代わりに相手の方の身体を気遣う言葉をかけてあげましょう。

「お怪我はございませんか?」
「どこか痛む所はありませんか?」

など心配していることを素直に伝えると、お相手も悪い気分はしないはずです。

謝罪のタイミングが難しいケース

謝罪すべきか判断が難しいケース

お互いに過失が発生する事故だけど、過失が少ない方がお怪我をしてしまった場合、謝罪をするべきかどうか迷いますよね。

そういう時は現場では身体を気遣うことに止め、後日菓子折りなどを持ってお怪我をされている方の元を訪れましょう。

その際は、「怪我に対しての謝罪」というスタンスを明確にし、謝ります。

怪我だけではなく、事故全体についての謝罪をしてしまうと、謝罪した側に事故の過失がすべてある、と勘違いしてしまうケースが多いのです。

「今回の事故では本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした」

という風な謝罪をすると、その言葉によって自分の過失がゼロだと思ってしまうのです。

自分の過失がゼロだと思ってしまうと保険会社との示談交渉の際に、「保険会社が支払わないなら加害者さんに支払ってもらうからいいです。だって自分がすべて悪いと謝罪してくれたんですから」と言って保険会社と交渉しようとせずに、直接謝罪をした方に連絡を取ってしまうこともあります。

そうなると保険会社としては弁護士を入れざるを得ず、お互いに良い気持ちはしないでしょう。

だから、お怪我についての謝罪という意識をしっかりと持って謝罪してください。

具体的にはこんな感じです。

「お怪我の様子はいかがですか?今回は事故のせいでお怪我をさせてしまい申し訳ございませんでした。どうぞお大事になさってください。」

あくまでも怪我について謝っているんですよ、という意思表示をしましょう。

実際 事故に遭うと気が動転しちゃって、冷静な対応ができない人の方が多いんじゃないですか?

そうね。

特に運転歴が浅い人は慌ててしまう事が多かったわ。

運転歴が浅いと「自分が悪いんじゃないか」と思って謝っちゃいますよね。

だから今日学んだことを忘れずに覚えておいてくださいね。

何かわからない事があったら、自分で判断せずに一度 自分の保険会社の対人担当者に相談してみてください。

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