違法駐車車両を避けようとして事故に遭った場合、過失割合はどうなるの?
街中で時折迷惑極まりない違法駐車を見かけますよね。
交差点の近くや横断歩道上、などとんでもないところに駐車されているとかなり危険です。
ここでは、そんな違法駐車が原因で発生した事故の過失割合をご紹介します。
違法駐車を避けようとしたら正面衝突
事故状況
Aさんは自分の車線を走行していたところ、違法駐車を発見。
違法駐車を避けようとして反対車線にはみ出してしまい、Bさんと接触。
過失割合
通常、センターラインオーバーの事故は「100:0」になります。
しかし違法駐車が原因でAさんはセンターラインオーバーをせざるを得なかったのですから、違法駐車の運転手にも過失が発生します。
私が担当した案件では「Aさん90:Bさん0:違法駐車10」で解決しました。
Aさんが違法駐車車両の手前で停止して待っていれば、この事故は起きなかったわけですから、大きな原因はAさんにあるからです。
Bさんは自分の車線をまっすぐ走行しているだけなので、責任は発生しません。
違法駐車の発見が遅れて接触
事故状況
Aさんは雨が降る夜、自車線を走行中に違法駐車車両を発見するも、ブレーキが間に合わず接触
違法駐車車両は駐車禁止場所でハザードも焚かず、道路をふさぐ形で停止していました。
過失割合
「Aさん60:違法駐車40」で解決しました。
駐停車禁止場所以外の路肩に停止している車と接触したら、接触した側の過失が100%となりますが、
- 「駐停車禁止場所では停止している車にプラス10%」
- 「夜間のハザード不点灯で10%から20%」
- 「駐車方法不適切(道路に著しくはみ出している等)で10%から20%」
が加算されます。
今回は違法駐車車両に
- 「駐停車禁止場所で10%」
- 「ハザード不点灯10%」
- 「駐車方法不適切20%」を加算しました。
日本では「止まっている車の過失は0」という認識が結構広まっているので、この事故を解決するのは大変でした。
違法駐車車両の運転手さんが頑として自分の過失を認めなかったのです。
解決までに半年間を要した大仕事となりました。
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