信号機、踏切など修理代が高い物をランキングにしたらこうなった
交通事故で被害に遭うのは、車や人だけではありません。
ガードレールや踏切、信号機に樹木、色々なものたちも被害に遭います。
そこで、代表的なものたちの修理代をまとめてみました。
ここでの金額は本体費用だけではなく、工賃や諸費用などが含まれている総額です。
わかった!
1位は「スカイツリー」じゃないですか?
まぁ確かに大変な額になると思うけど、今回は実際に私が担当してきた乗用車の案件の中でランキングしてます。
そっかー。だとすると何が1位だろう?
さぁ、なんでしょうね。
では10位から発表していきます!
10位 ガードレール 5万円~長さに応じて
ガードレールは壊れた長さによって修理代が変わってきます。
大体1メートルあたり5万円が相場です。
ガードレールは保険会社が修理業者を手配します。
中には、前面に木のパネルが貼り付けられていたり、特殊な塗装がしてあったりするガードレールがあり、それらはもう少し高額になります。
9位 標識、カーブミラー 10万円〜15万円
一時停止の標識やカーブミラーが根元からポッキリ、と折れてしまったら大体15万円前後です。
修理はほとんどが保険会社にお任せされているため、保険会社が修理業者を手配します。
大体2週間もすれば元どおり綺麗になります。
地方に行くと「私の壊したカーブミラーのせいでご近所さんが迷惑しているから、なるべく早く修理してください」という悲痛な訴えを耳にすることもあります。
そういう時は業者さんに急ピッチでの修理を依頼します。
8位 木 数万円〜100万円超
道路脇の公的な街路樹であれば、数万円で新しい苗を植えることで賠償は完了します。
公的な木を倒してしまった場合は、保険会社が業者を手配することがほとんどです。
同じ種類の木を植えれば良いので、それほど高額にならず10万円以内でおさまることも少なくありません。
しかし、個人が所有している樹木を倒してしまうと、賠償額はいきなり高額に。
樹齢50年の思い出の木が事故で枯れた…なんてことになったら、業者さんに同じような木を探してきてもらい植えることになります。100万円を超えることも珍しくありません。
さらに被害者さんによっては、「春になって根付き花が咲くのを見るまでは示談できません」とおっしゃる方もいるので、解決までに1年近くかかることも…。
私が経験した案件だと、結婚式場の植え込みを数本なぎ倒してしまった事故は苦労したわね。
結婚式場だからすぐに植え替えないといけないけど、式の予約が入っている時に工事はできないし、かといって倒された木の隣で挙式パーティーなんてできないから調整に悩まされたわ。
うわー。それは大変でしたね。
結局どうなったんですか?
結局 業者さんが頑張って、予約が入っていない日に急ピッチで植え替えをしてくれて、ことなきを得たけど、修理代は200万円になったわ。
200万っすか!!
7位 電柱 10万円〜60万円
根元から折れてしまって新しいものに取り替えなければならない場合は、総額で1本60万円です。
ちょっと傾いたかな、という程度の場合は修正だけなので10万円前後です。
単なる棒に見えますが、意外と高額になります。
1本の電柱にいろいろな電線が接続されているので本体費用よりも工事費用がかさむ傾向にあります。
電柱は電力会社や通信会社などの所有になっているので、工事もそのグループ会社が行います。
修理完了したら請求書が送られてきます。
6位 信号 20万円〜100万円超
信号を根こそぎ倒してしまった、となると100万円は覚悟しましょう。
その信号の機能によってさらに倍額になることも…。
信号を壊した場合、警察に連絡した上で警察指定の業者さん修理を依頼することもあれば、保険会社で修理業者を手配することもあります。
5位 自動販売機 100万円〜300万円超
ジュースなどの自動販売機は精密部品が多く使われており高額になります。
本体料金以外にも中に入っていてだめになってしまったジュースの補償や、自動販売機が稼働できなかったために発生した損害も補償しなければなりません。
シンプルな、ボタンを押せばジュースが出てくるタイプのものは100万円前後でまかなえますが、液晶付きの高機能タイプや、販売しているジュースの種類が多い自販機は200万円、300万円になってしまうことは珍しくありません。
4位 踏切 5万円〜1000万円超
バーだけが壊れたのであれば数万円で済みますが、信号受信装置などが壊れるとあっという間に1000万円を超えてしまいます。
信号を壊してしまうとJRのグループ修理会社が修理を行い、修理代を請求されます。
金額が高額になるので保険会社も車以外のモノを査定する調査会社に依頼をして、修理金額が妥当かどうかを判断します。
事故から請求まで半年ほどかかることも少なくありません。
踏切を通過するときは、電車だけではなく、構造物にぶつけないように注意しましょうね。
3位 コンビニ 数十万円〜1000万円超
アクセルとブレーキを踏み間違えてコンビニに激突、という事故はよくニュースで耳にしますよね。
ちょっとガラスにヒビが入っただけ、という場合から正面のガラスがみんな割れて商品も使い物にならない状態まで様々です。
コンビニのようなお店の場合は、壊れた建物の修理代以外にも、「休業損害」や売り物にならなくなった商品の補償など、様々な費用がかかります。
コンビニの場合は、まず被害を受けるのが雑誌や漫画、本などです。
ガラスで傷がついたり、ガラスが中に入り込んだりしてしまうと売れないので保険会社が買い取る形で賠償金を支払います。
お店の前面が大破してしまった場合は営業ができないので、奥にある食料品も賠償しなければなりません。
修理代に休業損害、など賠償金は高額になる上に交渉も揉めることが多く解決までにかなり時間がかかります。
2位 積荷 100万円〜2000万円超
トラックやトレーラーにぶつかってしまい中の積荷まで壊れてしまうと、車の修理代だけではなく積荷も賠償しなければなりません。
トラックやトレーラーの荷台の積荷は意外と高額です。
荷台には、建築資材やガソリン、生鮮食品に精密部品、テレビやパソコンなどありとあらゆるものが積まれています。
生鮮食品や木材などであれば100万円単位で済むのですが、万が一最新式4kテレビやパソコンが満載されていればあっという間に1000万円超の賠償金となります。
もっと大変なのは『新車を運んでいるキャリアカー』です。
これからディーラーに新車を納車するために、自動車メーカーの車体工場から運ばれている新車満載のキャリアカーを横転させてしまった、となるとすぐに2000万円を超えてしまいます。
トラックやトレーラー近くを走る時は気をつけてくださいね。
1位 民家 数十万円〜数千万円超
壊れた程度によって大きな差があります。
全壊状態になってしまうと賠償金は数千万円。
さらに新しく家が建て替わるまでの間の仮住まい費用や家具の費用など莫大な賠償金を支払うことになります。
もし、家の中にいた方が事故の衝撃で怪我をしてしまった場合は対人賠償責任保険で対応します。
治療費に慰謝料、休業損害などさらに多くの賠償金を支払うことになるのです。
お怪我の慰謝料以外にも家が壊れてしまったことへの慰謝料(原則として認められません)を請求される被害者さんも少なくないので、揉めるケースがほとんどで、最終的には弁護士案件→裁判という経過をたどることも少なくありません。
いや~、普段何気なく見かける物も金額にすると えらい金額になりますね。
今度から「これを壊すと100万かぁ」とか思いながら運転しそうだな。
私もそんな感じで運転してる。
ちなみに、結城さんが経験した中で一番高かった物って何でしたか?
う~ん、そうね。
物っていうと語弊があるけど、一番高くなったのは「競走馬」ね。
え!? 競争馬っすか!!
牧場から競走馬が脱走して、お客様の車と衝突したの。
競走馬は助かったんだけど、怪我の影響でレースに復帰することができなくなってしまって。
動物の場合、保険から出るのは治療費程度なんだけど、競走馬の場合はそれまでにかかった費用が莫大なために相手が納得してくれなかったの。
飼育にかかった費用、これから得ると考えられる利益の補償など、全部で5千万円近くの請求になったわ。
5千万っすか!!
それって結局どうなったんですか?
この案件って私が入社した時からあって、退社する時もまだ揉めてたわ。
だからその後の結末はわからないけど、たぶん今も揉めてるかも。
うわー
とにもかくにも、事故に遭わないのが一番よ。
それじゃ、今日も安全運転で!
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